うつ病と旅行

■うつ病と旅行

うつ病にかかった方に「気晴らしにちょっと旅行に行こうよ!」と声をかける方もいるのだそうですが、実はうつの人にそういった外出をすすめるのはNGなんです。

うつ病の患者の方は、食事をするのも、お買い物の外出も大変なぐらいに体が消耗しているという方もいます。そういう方に旅行のように準備も必要で、長距離移動もして...というようなものを提案しても、逆に気が滅入ってしまい回復が遅れることがあるのです。

実際、うつ病の治療を指導する医師に相談しても「治療中はちょっと...」と難色を示されることも少なくないのだそうです。
これは、もともと旅や外での食事が趣味だった...という方でも十分にありうることなので、不用意に「気分転換で外に行こうよ!」とすすめないように気をつけることが大切です。


■リハビリと旅行

うつ病を治すためのリハビリとして旅行をするという方もいるそうですが、旅行をすることで疲労はたまりやすくなり、そのあと調子を戻すために1週間以上を要するという方もいるそうなので、できるならばリハビリには旅行は避けたいのが正直なところです(しかも、これでうつがまたひどくなることもあるので、いきなり長期間の旅行は禁物です)。

もし回復のためのリハビリをするならば、そういった「非日常」を無理やり用意するよりは「日常生活のリズムを取り戻せるようにする」「その中で体操をしたりするなどの時間を過ごす」といった種類のリハビリのほうが有効です。

もちろん、きつくなった時にはムリに継続せずに休息をとるようにするのも、回復を早める手助けになりますよ。


■仕事のうつ休職中に旅行

最近会社などでも大きな問題となっているのが「うつ病で仕事を休職したはずなのに、なぜか旅行に行くなどのレジャーを楽しんでいる」という新手のうつ病です。

この症状が出ている方によくあるといわれているのが「ネットや書籍で知識を仕入れているのか非常にうつ病に詳しく、医者に見てもらう前に"自分はうつ病である"と自己診断してしまう」というケースです。こういった方の事を「擬態うつ病」という、病気のの種類のひとつして定義している精神科医の先生も実際にいるそうです。

こういった方は傍目から見ると「うつを隠れミノにした単なるサボリ」にしか見えないと考える方もいると思いますが、実際はそういった「自分はうつなんだ!」と相談代わりに何らかのメッセージを発しているとも考えられます。会社など、周りにそういった人がいるという方は、話を聞いてあげることも大事だと思いますよ。

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